蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




昨日の夜、間違いなく私を抱きしめてくれた柊さんがそこにいる。



「昨日ぶりですね、華月さん」



そう言って、私に微笑みかけてくる彼。



「こ、こんにちは……」



先生曰く、柊さんは私から見てこの学校の1つ上の先輩らしい。



昨日見た時、っていうか今もだけど、大人びてるから全然わからなかった。



そして、昨日のことを柊さんから既に説明されて先生は知っていて、その上で先生が柊さんに、私をしばらく面倒見て欲しいとお願いした…ということらしい。



話が無茶苦茶すぎる。どういうこと?



頭の整理が全く追いついていかない。



…意味が、わからない。



「そーゆーこと。正直だりーけど先生には恩があるからやらせてもらうだけ」



だ、だるいって……



でも、柊さんの立場になって考えてみれば、当たり前なのかも。



だってこれって、私のせいで柊さんに迷惑をかけてるってことだよね。



昨日だって絶対たくさん迷惑かけたのに、これからしばらく毎日だなんて。



彼の自由な時間を奪ってしまうのは心が痛い。