蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




それにしても、携帯どこやっちゃったんだろ。



帰ったらちゃんと探さないと。



「……い」



ベッドの下に落ちちゃってるとかかなあ…



「おーい」



キッチンとかリビングかな。



あ、ドレッサーの上かも!



「おーい!華月!」



「は、はい!!」



びっくりして思わず立ち上がっちゃった。



クラス中の視線を浴びて、ちょっと恥ずかしい。



「華月は昼休み、職員室の俺のところまで来るように」



え?



私、何かしたっけ…



「は、はい…」



一旦、言われるがまま返事をする。



「そしたら朝礼は終わり!今日も1日がんばりましょう!」



「「「はーい」」」



「真優、先生から直々にお呼び出し食らっちゃうなんてツイてないね」



隣の凪沙はそう言ってるけど、



「昨日のことと何か関係があったりするのかな…」



でも、それだったら凪沙も先生に呼び出される気がする。