蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




「そーゆーとこ」



そう言って頭に手を乗せる彼。



明日には死んでそうなくらい運を使っているぞ、私よ。



「あなたの名前は…?なんて言うの…?」



「俺?俺……は…」



言葉を詰まらせながら、



「…………ぎ」



ん…?



「如月 (きさらぎ)、とでも呼んで」



そう言った。



「そしたら、如月くんって呼ばせてもらうね」