蝶と柊 ~冷たくて甘い君~




普段学校の日はあまり髪は巻かないが、今日はなんとなく気分が乗って巻いてみる。



私の通っている翠蓮(すいれん)高校は、私立だからか校則が結構緩いし、くるっくるに巻いても怒られない。



ドレッサーの鏡に映る分身と目が合う。



慣れない割にはいい感じに仕上がった…はず。



「…うん、いい感じ」



そう呟いて椅子から立ち上がってバッグを手に取り、ドアを開けて外へ出る。



学校までは、徒歩5分のところにある駅から電車で15分なので、だいたい20分くらい。



この、いわゆるラッシュの時間に電車に乗るの、なかなかに苦痛だったりする。



改札を通ってホームへ行くと、人、人、見渡す限りの人の海。



見慣れた景色ではあれど多すぎるよ、、



待ち列の最後尾にいたので乗れるか心配だったけど、電車に乗り込めた。



ふう、良かった。



と思ったのも束の間、車内は案の定文字通りの満員電車。



押しつぶされちゃう、く、くるしい……



と、思っていたら。