恋人ではないけど、まるで恋人同士みたいに触れてくる俐月くん。


その距離感にドキドキさせられっぱなしで、同時にこんなこと許していいのかなって思うようになってきた。


きっとこういうのって、恋人同士だから許されるものなのに。

それに、わたし自身が俐月くんをどう思ってるか、きちんと気持ちの整理がしたいんだけど。


「あの、俐月くん……! この体勢はなに……⁉︎」

「見てわかるでしょ。膝枕ってやつ」


ソファに座ってテレビを見てたら、真横にやってきた俐月くん。


わたしの横に座ったかと思えば、急にゴロンと転がってきた。


「こ、この体勢むり……!」

「こーら、動くなって」


下を向いたら俐月くんがいるし、それに……。


「俐月くんも、動いちゃダメ……」

「羽瑠が俺に命令するんだ?」


「そ、そうじゃなくて……ひゃっ」


さっきから、俐月くんが動くたびにくすぐったくて仕方ない。


しかも今日に限って、ワンピースの丈が短いやつだから。


「隠すなって」

「う、や……」


「せっかく羽瑠の太ももきもちいいのに」


「なっ……! り、俐月くんの変態……!」

「なんとでもどーぞ」