「子猫ちゃんが心配で。飼い主さんも、突然いなくなって不安で探してるかと思ったら、どうしても放っておけなくて」
「……ほんと羽瑠は人がいいね」
わたしの手を引いて、ギュッと抱きしめた。
「そんな羽瑠を心配してる俺のことはどうでもいいんだ?」
「へ……っ?」
「俺がどれだけ心配したかわかってる?」
「う、あ……連絡できてなくてごめんなさい」
抱きしめる力すごい。このままだとわたしがつぶれちゃいそう……。
「ってかさ、羽瑠はもっと自分のこと考えな」
「……え?」
「少し前にさ、俺をよろこばせたいとか言ってたの覚えてる?」
あっ……あれ聞こえてたんだ。
「別に無理してそんなこと考えなくていいから」
「でも……」

