「セーフワードについては、椎波さんが決めていいわ」


「どういう言葉がいいんでしょうか」


「そうねー、椎波さんがとっさに口にできるものが望ましいわね」


今すぐには思いつかないな……。


「もし椎波さんがセーフワードを言った場合、霞見くんはどんな行為でも必ず止めなければならないからね」


セーフワードの威力ってすごいんだ。



* * *



寮に帰ってから、あらためて俐月くんとセーフワードを決めることになった。


「セーフワード決めるのは大事だけどさ。その前に、羽瑠は嫌だって思うことあったら俺にちゃんと言うことね」


「う、うん」


俐月くんはイジワルなところあるけど、わたしが嫌がることはしないし。


それに、俐月くんにされて嫌なこと今のところないし。