「俐月くん大丈夫⁉︎」


慌てて保健室にやってきたわたし。

どうしてこんな慌ててるかって、俐月くんからケガをしたってメッセージが届いたから。


「そんな焦ってどーした?」

「メッセージ見てびっくりして!」


「あー、右手捻挫した」

なんともなさそうに言う俐月くん。


「捻挫なんて痛いに決まってるのに」

「別に平気だって」


「やっぱり俐月くんって痛みに耐性あるんじゃ」


出会ったころピアス開けたときも、こんな感じの反応だったし。