ひとりで教室の隅にいたら、上から声が降ってきた。
「く、黒光くん……!」
「なんでそんな隅っこにいるんだよ? しかもその格好――」
「ほ、ほんとは仮装なしだったんだけど、衣装が余ってるからとかで、なんか着せてもらっちゃって」
「あー、そういうこと。つーか、お前んとこの霞見くんヤバいんじゃねーの?」
「え? どうして?」
「あきらか独占欲の塊って感じだろ?」
「仮装と独占欲って何か関係あるの?」
「お前って変なところ鈍いよな」
「それはつまり、似合ってなさすぎて俐月くんが呆れるってこと……?」
「ちげーよ。なんでそうなるんだよ」
「だって、みんな可愛いし……」

