「い、いや、わたしにそんな可愛いのは……」
「着てみるだけでも! ねっ、おねがい~!」
うっ、こんなグイグイこられると、なんだか断るのが申し訳なくなってきた。
――で、結局着てみたんだけど。
「えっ、ちょっ、これは可愛すぎん⁉︎」
「いやほんとそれ! 想像以上に可愛すぎるわー」
「わたしにもこの可愛さ分けてほしい~」
みんな絶賛してくれてるけど……この格好、恥ずかしすぎて無理……!
胸元に少しスリットが入った、丈の短い黒のワンピース。
猫耳としっぽがついて、首には黒のチョーカーまで。
かごいっぱいに入ったお菓子も一緒に渡された。
な、なんだかいたたまれない……。
それにクラスメイトの視線がすごく気になる。
「おい、お前それどうしたんだよ」

