そして何かに気づいたのか、母さんがいるキッチンへ。
「あの、よかったらお手伝いします!」
「いいのよ~。羽瑠ちゃんはお客さんなんだから、座っててちょうだい?」
「いえ! 何かしないと落ち着かなくて!」
「それじゃあ、そこの食器棚からお皿取ってくれるかしら?」
「はい!」
ここまで気づかいができるって、俺の彼女ほんとによくできすぎてる。
無理に気に入られようとしてるとかじゃなくて、自然な感じなのが羽瑠らしくていいなとあらためて思った。
「俐月くんはコーヒーにしたよ! お砂糖少しでよかったよね?」
「……ん、ありがと」
「ケーキはどれがいいかなぁ。甘いのばかりだから俐月くんのどうしよう」
「羽瑠が食べたいやつでいいよ」
「えっ、でも」

