「そらすなって言ったろ」

「んぅ……」


甘い命令に全身がゾクゾクして、どんどん思考が麻痺していく。


唇ぜんぶを覆うような深いキスや、チュッと唇を吸うようなキス。


どれくらいの時間キスしてるかわからなくなるくらい……甘さに支配される。


熱に侵されてクラクラ……。


意識がふわっと飛びそうになると、俐月くんが首を噛んでくる。


「ほらちゃんと口あけろって」

「ふっ、ぅ……」


「ん、そういい子」


俐月くんはずるい。


キスしながら触れてくるから、全身が熱くて仕方ない。


内ももを撫でられたり、指で少し強く刺激を与えられたり。


「も……う、ダメ……」

「ん……ここ?」


「うぁ……や」

「素直に反応してかわいーね」


指の動きが弱くなったり、急に強くなったり。


「っ、だからダメ……」

「きもちいいんだ?」


声我慢するの無理……っ。

甘すぎておかしくなる。


「もっと激しくしていい?」

「む、むり……っ」


「羽瑠の身体こんな欲しがってんのに」


唇も塞がれたまま、苦しいのに甘くて抜け出せない。


身体がうずいて、熱がずっとこもったまま分散しない。


「もっと俺の好きにさせろって」


この甘い命令には抗えない。