あぁ、ほら幻聴まで。
この声は俐月くんだ。
俐月くんのこと好きすぎて、ついに夢にまで出てくるようになった……?
それに、ここ最近深夜になると、誰かがそばにいてくれてるような気がするの。
優しく頭を撫でられたり、頬に触れられたり。
触れる手つきぜんぶが優しくて……それに、これはわたしの知ってる感覚。
やっぱり、わたしはこの手のぬくもりがとても好きで……。
まぶたに落ちてきた感触とともに、涙がポロッとこぼれ落ちた。
その瞬間、ハッと目が覚めた。
目の前には……俐月くんの驚いた顔があって。
そばにいてくれたのは、やっぱり俐月くんだった。
「まって……どこにもいかないで」
何も言わずに離れていこうとする俐月くんの手を、とっさにつかんだ。

