「あー、もう俺こういう空気苦手なんだよ。お前がさっさと気持ちにけじめつけたらいいだけだろーが」
「うぅ……」
「うなってんじゃねーよ。振られるのが怖いとか思ってんなら、当たって砕けてみろ」
「砕ける前提……」
「お前がちゃんと気持ち伝えたら、何か変わるかもしれねーだろ」
* * *
時刻は夜の十時を過ぎた。
黒光くんのおかげで少し元気が出た気がする。
今の状態を変えられるのは、自分自身なんだから。
きちんと俐月くんと向き合いたいと思って眠りについた。
夜が更けてきたころ……誰かがそばにいる気配を感じる。
気のせいかな。それとも夢を見てる?
でも、たしかに誰かに頬を触られてる感覚があって夢の中にしては妙にリアルで……。
「……羽瑠」

