「誰とも関わる気ないって言ったはずだけど」
「でも……」
「必要以上に俺に構うな。迷惑でしかないから」
怒らせちゃったかな。
でも、もし何か困ったことがあったら助けてあげたいな。
黒光くんは、無理してひとりでいようとしてる気がするから。
* * *
そして、さらに二週間が過ぎた。
俐月くんと帰ってる途中、課題を机の中に忘れたことに気づいた。
「俐月くんは先に寮に帰ってて!」
「いいよ。待ってるから」
「じゃあ、急いで戻ってくるね!」
待たせちゃうの申し訳ないから、急がないと。
すでに教室には誰もいなかった。
「よし、今度こそ課題は鞄にしまったし」
教室を出ようとしたとき、ふと教卓に目が向いた。
「あれ、あのスマホ誰のだろう?」

