ふと見るとその眼の前にトランク状のカバンが落ちてある。

自転車で通っているこの公園の近くに川辺があるが、その真ん中の道に落ちている。

なぜこんなところにカバンが。

と思った私であったが、そのカバンを拾わずに自宅に自転車で帰った。

私は一人暮らしである。

帰って何かをするといえば、ダンスか演劇の練習である。

友達もいるが、あまり遊ばない。

先程のカバンに思い巡らしているが、よくわからない感情に至った。

そして、私はそんなことなく一日過ごし、思い巡らし安眠した。