なんなんだ? 「カスミちゃん、なんか陸に言いたいことでもあんの?」 小野寺の意味不明の様子に気がついたのか…龍二が声をかけた。 「なっ、なんでもないです!」 それに対し小野寺は、愛理たちのところにダッシュで走って行った。 「ハハッ。おもしれぇとこあんだな…あの子も。愛理ちゃんには敵わねぇけど……」 「なんだ、ありゃ?意味がわかんねぇ」 この時はそれぐらいにしか思ってなかった。 けど、それからも何度も感じた…小野寺の視線。