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キュツ…キュッ…
「これ全部って、いったいいつになったら全部終わるんだよ」
「文句言ってねぇで、手動かせっ!」
あの後 俺たちは喋ってた罰として、コーチからボール磨きとコートのモップ掛けを押しつけられた。
こっちはもう少しで、モップ掛けが終わろうとしてるっつうのに。
ちんたらヤル気なさそうにボールを磨いている龍二を横目で見てたら、さらにムカついてきた。
「はぁ……最悪」
また深いため息がもれてくる。
でも家に帰ったら帰ったで、長い夜の時間に悩まされんだから。
ここで体力を消耗しとくのも、悪くないのかもしれないか?
それにアイツだって、今日は1人で先に家に帰っただろうし…。


