「笑わすなよ。目の下がパンダみたいになってるぞ」 「うるさいなっ!」 また目尻に現われそうになった涙を慌てて指でこすり、瞼をゆっくり開けると そこに口を大きく開けた陸の満開の笑顔があった。 「なっ、なによ!この顔が好きで、あたしにプロポーズしたのは陸でしょ!」 「…だな。でも、ちょっと早まったかもしんねぇ」 「もうっ!人が感動しまくってるって言うのに早まったとか言わないでよ」 「ハハッ…」