「で、かあさんにその証人になってもらおうと思ってさ」 『ちょっと待って』とか 言う間もなく、すでに両頬を陸の手に包みこまれていて ────ッ… あたしの唇に訪れていたのは陸からのキスで。 その時一瞬だけど、陸のお母さんの柔らかい手に撫でられたような優しい風を感じた。 まるで、あたし達のことを心から祝福してくれているみたいに──・・・