それを感じると、ベッドから起き上がり急いで部屋を出ていた。 けど、廊下にも…隣の部屋にも…陸の姿が見えなくて。 不安な気持ちを抱えたまま1階に降りると 『……俺です。こんな時間にすみません』 リビングから陸の声が聞こえてきた。 話をしている顔は見えないけれど、陸が誰かとケータイで話をしている。 その後ろ姿を見るなり…嬉しくなってあたしは、すぐに陸のところに駆け寄ろうとした。 でも…えっ? 次の言葉を聞いて、足が動かなくなった。