「なんでアイツが言った言葉をまともに信じるんだよ!」


「グスッ…だって…」


「お前が信じるのはアイツの言葉じゃなくて、俺の言葉だろっ!!」


陸の腕があたしの体をさらに痛いくらい締めつけていく。


「けど…それも俺のせいなんだよな?」


「え?」


「俺がお前になにも言わないから……」


顔を上げた先にあったのは、陸の切なそうな瞳で。