『いっ、痛いじゃない!なにするのよ』 キスしたい気持ちをグッと押し殺し、その代わりに愛理の広いおでこに我慢の頭突きをした。 『アホッ。1人でやってろ!』 こんなふうに1つ屋根の下。 愛理と一緒に暮らしはじめて……早1週間。 俺はいつだって近くにいる愛理のことを想いながら、自分の理性と格闘しまくっている。 ……なんて、そんなこと 鈍感なコイツが気づくわけねぇよな?