フィクションすぎるこの恋は。





「……ご、ごめんっごめんなさい!!大丈夫ですかっ?」


私は、はっと我に返って慌てて謝る。



ヤバい……普通にヤバい、こんな人にぶつかるなんて……っ。






「ハハ、俺はだいじょーぶ。こっちこそごめんね。」


とりあえず、先輩に怪我はないみたい。良かった……。



「いえっ、本当にすみませんでした。」


私は申し訳なさすぎてもう一度謝った。
新入早々こんなことしてたら先輩に目つけられるレベルだわ。