そんなぶつかった人は怒っているのか、何なのか全く感情の読めない声がして恐る恐る顔を上げる。 「……っ、」 思わず目を見開いた。 私の目に映ったのは、どこかのイケメン。 多分学年にこんな人いないから先輩だろう。 前髪がセンター分けされたマッシュヘア 若干着崩された制服 すっと細める涼やかな目 立っているだけで発するオーラ こんな私でも見惚れるくらいのイケメンだった。