フィクションすぎるこの恋は。





「……ってことです、伝えたかっただけなので返事は大丈夫です……。ではっ!」

私は180度方向転換して速歩きで逃げる。




うっわ……気まずい………。



約束したし気持ちが溢れてきたからと言って勢いをつけすぎてしまった。



引かれたかな……。
まぁ、でももう先輩と会話することもないしいっか。さすがに告白されたら近づいてこないだろうし。



なんて、思ってたのに。







「ねぇ、まじずるい。
言い逃げなんて許せねぇーよ。」

いつもの倍、雑な口調の声が聞こえたと思ったら。





「え…っ?……きゃ!?」



思わず短く叫び声を上げてしまう。




だって………先輩。







逃げた私の腕を引っ張って、その後、後ろからふわりと抱きしめてきたのだ。