フィクションすぎるこの恋は。




「あのね、1週間前くらいだったかに帰りに階段降りたら1人の先輩ぶつかったの。」


「えっ?大丈夫だったの?」


いきなりの暴露に2人とも同じようにキョトンと首を傾げる。

いーちゃんは加えて心配もしてくれた。




「うん、それは全然。何だけどね…、そのぶつかった人っていうのが、紫遙澪月先輩なの……。」






「「えぇーっ?!」」



教室全体に響き渡るような叫び声を上げた2人。





「「「「………?」」」」

皆、2人を何事かと穴あくほど見ている。


あー…、結構やらかしたね。
気まずくなって私もそっぽ向く。




「あ…。すみませーん、なにもないでーす。」
「ごめん、みなさん。昼休み続けて〜」

2人は軽く謝って縮こまった。