フィクションすぎるこの恋は。




「じゃ、行ってきまーす。」

「いってらっしゃい、気をつけて。」


親にひと声かけてから私は外へ出る。






少し歩いて家が見えなくなった頃、イヤホンを耳にねじり込み、スマホで音楽を流す。



これが朝、私が駅に着くまでの日課。



音楽を聞くことで心が新鮮になるっていうかスッキリするからいつも聞いている。



言い換えれば、音楽は私にとっての精神安定剤。


これがなければ、入学1週間で退学していたかもしれない。

なんてね。

そんなこと言っているうちに駅に着いてすぐに電車が来た。