「……美咲ちゃーん、朝ですよ」
「……ん」
朝、か。
さっきのは夢?でも、結構リアルだったよな。
って、そんなこと考えてる場合じゃない!早く準備しない、と……。
「……っえ?」
体に違和感を覚え、目線を下に向ける。
「なんなんだよ、これ」
女性の体だ。
しかも声まで。
パニックになり、鏡を見る。
「……うおっ」
鏡に映ったのは、今朝夢で会ったあの女の子。
え、待って。さっきのは誰の声だ?
声がした方に目線を向ける。
「ん?」
看護師……?ていうかここ病院だよな。
「俺って誰ですか?」
「え?おれ?」
我に返り、変な質問をしてしまったと頭を悩ませる。
「とりあえず、制服に着替えましょうか」
「あ、はい」