『親愛なる鈴木福君
僕のお母さんを、知りませんか?』

「芦田愛菜ちゃんでは無さそう」

そう答えが返ってきたような気がする
芦田愛菜では無い…

「それとトイプードルを、飼っているねおそらく」

えっトイプードル?
何だろう。トイプードル。トイプードル⁉︎
ひょっとして自分が産んだ子供を、トイプードルと勘違いしている。そういう心の病気⁉︎
ちょっと待って鈴木福君、僕のお母さんは、そのトイプードルと僕のことを、勘違いして育ててるの?

「ちょっと違うかな。僕の手ごたえとしては、君のお母さんは恐らく、何か失くしてしまったんだろうね。でも、生きてはいると思うよ
そしてね多分… 」

多分?

「ちょっと言いにくい事なんだけどね」

うん

「君みたいな困った子供、あと3人ぐらいはいそう」

あと3人!

すごい事を聞いてしまった。僕みたいな、お母さんが居なくて困っている子供があと3人。3人も

お母さん何やってんの!

「知らないよそんな事。そろそろ今日は行くから」

うん