双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

「このクロテッドクリームおいしいんだよ」

 学生に戻った気分でわいわい騒ぎながらアフタヌーンティーを楽しむ。とはいえ、早く彼の話を聞きたい欲求に背中がウズウズして落ち着かず、心から笑えない。

 紗空も察してくれたのか、早速航輝さんの話になった。

「神城さんは、ずっとヨーロッパ路線を担当しているみたい。あとわかったのは――」

 紗空はこれまでの話を、確認するようにして説明してくれた。

「三年くらい前、神城さんは気になる女性がいるって言っていたそうよ」

「えっ、三年前?」

 時期的には私たちが会っていたときと重なる。もしかして気になる女性って、私なの? といらぬ期待に胸が高鳴った。

「でも、その女性が茉莉だとすると、ちょっと変なんだ」

 首を傾げた紗空は、顎に指先をかけて考え込む。

「え、なになに。どういう話なの」

 いい話ではないと前置きしてから、彼女は言った。

「遊んでいるという噂がある女性なんですって。不倫して会社を辞めたとかって」

「不倫?」