双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 まだ眠そうな大空は、コクリとうなずく。

 一卵性ではないからなのか、少しずつ性格の違いがはっきりとしてきた。まだ熟睡している翔真と違い、大空は繊細なところがある。私のちょっとした変化に敏感に反応するから、気をつけなきゃいけない。

 抱き上げてベッドに横たえ、毛布の上からトントンしているうちに、再び大空は眠りに落ちた。

 かわいさに目が離せず、そのまましばらくふたりの寝顔を見つめる。

 大空、翔真。すくすく育ってね、と心で声をかけた。

 行きずりの恋だったけれど、大空と翔真という宝物を授かった。それだけで彼との出会いに感謝だ。紗空に協力してもらって、彼と顔を合わせないようにすればいい。大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせる。

 店番の交代時間まであと三十分。そのままごろんと仰向けになり、彼と婚約者を思い浮かべた。

 早く結婚しちゃえばいいのになぁ……。

 

 夕方五時、そろそろかと思う頃、紗空が店に入って来た。

「ごめんね紗空。忙しいだろうに」