今日の仕切り役と思われる男性から「さあ、主役のふたりに挨拶してもらいましょう」と声がかかる。
「じゃ、茉莉。また後でね」
「うん」
司会者のもとに行く彼女を見送ると同時に、バーテンダーがシャンパンの入ったグラスを配り初め、パーティーが始まった。
あらためて店内を見回すと、カウンターテーブルにずらりと料理が並び、テーブルと椅子が壁際に寄せられている。
決して広くはないお店だけれど、空間と人数のバランスがちょうどいい感じ。
ざっとみたところ二十人くらいか。圧倒的に男性が多く、女性は半数に満たない。男女を問わず、どの人もやたらと美形なのには驚くばかりだ。
紗空の旦那様が挨拶をして、友人が冷やかし、店内はあははと明るい笑い声に包まれる。賑やかに盛り上がる店内を、私はそっと視線を巡らせる。
奥に向けて細長い店内のどこに、彼はいるのか。目だけを動かして捜すが、彼の姿はない。
――となると、まさか。
「須王夫妻の無事帰国を祝し、乾杯!」
「じゃ、茉莉。また後でね」
「うん」
司会者のもとに行く彼女を見送ると同時に、バーテンダーがシャンパンの入ったグラスを配り初め、パーティーが始まった。
あらためて店内を見回すと、カウンターテーブルにずらりと料理が並び、テーブルと椅子が壁際に寄せられている。
決して広くはないお店だけれど、空間と人数のバランスがちょうどいい感じ。
ざっとみたところ二十人くらいか。圧倒的に男性が多く、女性は半数に満たない。男女を問わず、どの人もやたらと美形なのには驚くばかりだ。
紗空の旦那様が挨拶をして、友人が冷やかし、店内はあははと明るい笑い声に包まれる。賑やかに盛り上がる店内を、私はそっと視線を巡らせる。
奥に向けて細長い店内のどこに、彼はいるのか。目だけを動かして捜すが、彼の姿はない。
――となると、まさか。
「須王夫妻の無事帰国を祝し、乾杯!」



