ふいに「燎」と声がかけられて、彼が振り向いた先に目を剥いた。よりによってそこにいたのは航輝さんで、彼は燎さんを手招きする。
そして意味深な視線を私に向けた。
燎さんは彼のもとへ行ってしまうが、止めようもない。
「ど、どうしよう」
「だ、大丈夫よ茉莉、お店の名前と場所しか、燎さんには言ってないわ……」
言ってる途中で紗空は「ごめんね」と肩を落とす。
「いいのいいの、気にしないで。今さら彼も私には興味ないだろうし」
彼に背中を向けて「どんな様子?」と聞くと、紗空は「めっちゃ、こっちを見てるわよ」と、困ったように視線を泳がせる。
泣きたい気分だが、じたばたしたところでどうしようもない。こっちも可能な限り情報を集めよう。
「ねえ紗空、彼は独身なの?」
「そう聞いてるわ」
だからこそ、紗空は運命だと言ったのだ。
でもどうして結婚していないんだろう。
「婚約者が――」と言いかけたとき、パンパンと手を叩く音がした。
そして意味深な視線を私に向けた。
燎さんは彼のもとへ行ってしまうが、止めようもない。
「ど、どうしよう」
「だ、大丈夫よ茉莉、お店の名前と場所しか、燎さんには言ってないわ……」
言ってる途中で紗空は「ごめんね」と肩を落とす。
「いいのいいの、気にしないで。今さら彼も私には興味ないだろうし」
彼に背中を向けて「どんな様子?」と聞くと、紗空は「めっちゃ、こっちを見てるわよ」と、困ったように視線を泳がせる。
泣きたい気分だが、じたばたしたところでどうしようもない。こっちも可能な限り情報を集めよう。
「ねえ紗空、彼は独身なの?」
「そう聞いてるわ」
だからこそ、紗空は運命だと言ったのだ。
でもどうして結婚していないんだろう。
「婚約者が――」と言いかけたとき、パンパンと手を叩く音がした。



