双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 自分の弱さが嫌になった。半年経っても泣いてる心も、体力には自信があったのに、むしろ足りない知性を体力で補うつもりだったのに、結局は頼りにならなかった体も。

『今日だってあんなに船酔いして』

 三半規管だって弱くはなかったはずなのに、実際は夢を追いかけるだけの体を、私は持っていなかった。思いだけではどうにもならない……。

 突然泣き出した私に彼は驚いたと思う。

 でも深刻ぶらずに『ワイン、飲み過ぎちゃった?』と笑ってティッシュを取ってくれた。

『ごめんなさい』

 申し訳なさもなったし、もう二度と会わない相手なら打ち明けてもいいと思った。

『私、半年前まで国内線のCAだったんです』

『キャビンアテンダント?』

 飛行機の客室乗務員、キャビンアテンダント。

 拾ってくれたのは小さな航空会社だったけれど、キャリアアップして、いつかは大手航空会社の国際線のCAになろうと頑張ってきた。

『はい。子どもの頃からの夢で。ようやくなれたのに、耳が……』

『耳……。航空中耳炎?』