双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 ファームタッチダウンという方法だ。着陸は静かな方が上手いと思う人がいるけれど、実際は天候や滑走路の状況による。濡れた滑走路を滑るように降りられたらオーバーランをしてしまうのではとドキドキしてしまう。滅多にないとしても可能性はゼロじゃない。

 だからドスンと降りてくれると、私はとても安心できる。

『周りに泣いている人もいたのに、君は不安じゃなかったの?』

『はい。私、飛行機に乗るときはパイロットに全幅の信頼を寄せていますから』

 本当のことなので胸を張って答えた。

『なるほど。まあ実際パイロットは、その責任を背負って操縦しているだろうし』

『そうですよ。本当にすごい人たちです』

 それからしばらく飛行機談義に花が咲いた。

 以前、機体に雷が落ちてビックリした経験や乱気流に巻き込まれて大きく揺れた勢いでドリンクを被ってしまった話など。

 つい熱が入ってしまった。

『君は随分経験があるんだね。詳しいし、マイル修行とか?』