双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

『その後も何人かに誘われていたよね』

 確かにイタリア人ナンパ男だけじゃなかった。その後も何人かの男性に、声をかけられたのだ。女性一人旅だと、どうしても誘われやすい。

 聞けば、彼はそんな様子を見ていたからこそ、変な男に狙われないように付き添ってくれたという。

 彼の親切に心から感謝した。具合の悪いときにしつこい男性に絡まれたら、逃げ切れたかどうか自信がない。

 その反面、不思議なほど彼を信用できたのは、私を大人の異性というよりも、迷子の子どものように扱ってくれたからだ。

『ここにはよく来るんですか?』

『いや、この島は初めて』

 ベランダで旅の話をしながら夜空を見上げると、飛行機のナビゲーションライトが見えた。

 私は少し前までCAだった。目にした飛行機のような国際線に乗る夢は叶わなかったが。その名残りもあってか、つい空を見上げては、飛行機を探してしまう。

『私、ベンタス で来たんですけど、とても上手なパイロットさんでした』

ベンタスは国内トップの航空会社である。