「もしかして氷の月に行くのかしら?」
「あっ。は、はい。そ、そうです」
えっ、まさかLaLaも今日の出席者なの!
「紗空ちゃんのお友だち?」
「はい。大学時代からの、友人で鶴見茉莉と言います」
思わずしどろもどろになる。
そもそも名前まで名乗らなくてもいいのにと、言ってしまってから気づいた。
恥ずかしくて顔から火が出そうになると 、「蘭々です。どうぞよろしく」と挨拶を返してくれた。
おまけに「素敵なドレスね」と、デザイナーの名前をあげて褒めてくれた。ひと目で見抜くのはさすがだし、優しさにもうっとりする。
「ありがとう、ございます」
そういえば紗空がずっと彼女に憧れていると熱く語っていたのを思い出した。いつだったか、今はふたりで会ったりもする友人になれたと頬を染めていたっけ。
別世界の話のように聞いていたのに、目の前にいるなんて信じられない。



