双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 戸惑う私をよそに遠慮のない子どもたちは脚をバタバタさせて「ごはん、ごはん」と催促する。動き回ってお腹が空いたらしい。お皿が飛行機の形をしているので大喜びだ。

 紅茶のカップを置き、航輝さんが私の隣に座る。食事のスタートだ。

「いただきます」と、みんなで手を合わせる。

「どれ食べたい?」

「これー」

 翔真が身を乗り出すようにしてサンドイッチを指さす。

「大空はどれがいいんだ?」

「ぼく、これ」

 それぞれサンドイッチをお皿に取ってあげる。大空は野菜が混ぜてあるツナのサンド、翔真は卵サンド。ふたりはおいしそうに頬張る。

「おいしいか?」

 大きくうなずく子どもたちがいて、優しく見守る航輝さんがいて、なんだかとっても幸せだ。

 こういう幸せには慣れていないせいか、たまらない不安を背中に感じる。

 でも、そのくらい幸せ。

 このまま時間が止まったらいいのに……。