双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 ダイニングテーブルにはしっかりと子ども用の椅子がふたつ並んでいて、テーブルにはラップが掛けられた一口サイズの小さなサンドイッチと、百パーセントの有機リンゴジュースが用意されている。

 大人はランチョンマットにお皿だが、子どもたちは飛行機の形の白磁のお皿だ。すごい。

 さっそくポトフをお皿に盛り付けると、食欲をそそる湯気が立ち上る。とろとろに煮込まれた牛肉が入っていて、とってもおいしそう。

「ママー、おてて、あらったー」

「よしよし、おりこうだね」

 ふたりを椅子に座らせていると航輝さんが「紅茶でいい?」と聞いてきた。

「あっ、私が」と言ったのに、彼は引き出しを開けて、手際よくカップやポットを取り出していく。

「いいんだ。ゆっくりしてて。この旅行は君をもてなすための旅行なんだから」

「でも、運転で疲れたんじゃないですか?」

「ぜーんぜん。パイロットの体力は伊達じゃないんだよ」

 彼はにやりと笑い、「さあ、座って」と、私のために椅子を引く。