双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 車は脇道に逸れていき、どんどん山道に入っていく。白い道路を車はゆっくりと進む。木々は細い枝にも雪を乗せ、笹の葉も重たそうに首をもたげている。右を向いても左を見ても一面の雪に見とれているうちに、木々の隙間から赤いとんがり屋根の家が見えた。

「着いたよー」

 別荘はログハウスだった。雑誌で見るようなとても素敵な家で、煙突もある。

 雪の上に下ろされた子どもたちは、さっそく大はしゃぎ。

 夕べも降ったらしく純白の綺麗な雪に一面覆われているが、なるほどそれほど足は埋もれない。ちょうどいい雪の量だ。

「お待ちしておりました」

「よろしく」

 航輝さんが管理人さんご夫婦を紹介してくれた。

「よろしくお願いします」

 ご夫婦は六十代くらいか。「まあ、かわいい」と大空と翔真に目を丸くする。

「双子ちゃんなんですね」

「そうなんです、ご挨拶は?」

 子どもたちは恥ずかしいのか、私や航輝さんの脚にしがみつき、隠れるようにして「こんにちはー」と挨拶をする。