双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 声に驚いて振り向くと彼がいて、ワインを両手に掲げる。

「今夜もふたりで飲みたいと思ってね。軽く」

 ちゃめっけたっぷりの笑みに思わずつられて笑い、冷蔵庫を開けた。

「はい。どうぞ」

 買ってきたばっかりの食材は一番下の棚にしまったが、ほかはがらんと空いている。冷蔵にワインボトルを入れた彼は、なにかを不思議に思ったようだ。

「ん?」

「いや、料理をする君にしては、ずいぶん空いていると思って」

「ああ、子どもたちはまだそんなに食べられないから、ハンバーグとかまとめて下ごしらえしたものを冷凍してあるの」

 あとは野菜とフルーツだから、一番広いスペースには豆腐と納豆くらいしか入っていない。

 冷凍庫を開けて見せてあげる。ハンバーグのほかにもロールキャベツ。甘いほうれん草のカレーに、鶏のクリーム煮にシュウマイ。時間があるときに作った物をフリーザーパックに入れて、みっちりと詰まっている。

「すごいね」

「時間があるときに。なにかと予定通りにはいかないから」