双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 どうする? 彼の気持ちを受け入れる?

 でも、航輝さんはパイロットというだけでなく、神城技研の御曹司だ。私なんかがパートナーになんて、そんなこと許されるのかな。

 ご両親やお兄様はどんな方なんだろう。義父の家のようにしきたりが厳しかったりするのだろうか。

 コーヒーを入れる準備をし、買ってきた食材を冷蔵庫にしまいながら迷う。

 彼とじっくり話をしてから子どもたちを連れてくるつもりだったけれど、すぐに呼んだほうがいいのか。

 子どもたちにとっては子煩悩で優しい父親がいたほうがいいに違いなく、自分が彼を拒絶する権利はないように思う。だとしたら、これ以上話し合う必要もない。

 コーヒーメーカーをぼんやり見つめ、またひとつため息を落とす。

 この三年はなんだったのか。

もしあのとき彼に打ち明けていれば、ひとりで寂しさと不安に泣きながら悪阻に苦しんだりせずに済んだかもしれない。

 でも子どもたちがいなかったら?

 ああ、頭の中がぐちゃぐちゃだ。

「冷蔵庫、いい?」