「帰った。あとでまた、来るの」
言いながら恥ずかしくて語尾が弱くなる。
勝手知ったる祖父母の家、子どもたちはバタバタと廊下を走って入っていく。
「ひいじぃじ、これもらったのー」
「みてー」
今度は祖父に自慢が始まった。
祖母が「芋羊羹があるから、お茶にしましょ」と席を立つ。
お茶出しを手伝いながら、祖母に告白した。
「あのね、彼が子どもたちの父親なの」
「やっぱり。そっくりだものすぐにわかったわ」
ダイニングテーブルの向かいに座った祖母は、湯呑みを両手で包み込み、柔らかく微笑む。
芋羊羹を食べながら、正直になぜ彼に妊娠を言えなかったのかを話した。夕べ聞いた航輝さんと許婚の女性の話もすべて。
三年前、消えた私を探したという彼の言葉は信じている。
指輪の保証書の日付がなによりの証拠だ。
彼の気持ちはうれしいし、なにも考えずに心だけで突き進めるなら、迷わずプロポーズに応えたい。
でも、簡単に決めていいのか。
言いながら恥ずかしくて語尾が弱くなる。
勝手知ったる祖父母の家、子どもたちはバタバタと廊下を走って入っていく。
「ひいじぃじ、これもらったのー」
「みてー」
今度は祖父に自慢が始まった。
祖母が「芋羊羹があるから、お茶にしましょ」と席を立つ。
お茶出しを手伝いながら、祖母に告白した。
「あのね、彼が子どもたちの父親なの」
「やっぱり。そっくりだものすぐにわかったわ」
ダイニングテーブルの向かいに座った祖母は、湯呑みを両手で包み込み、柔らかく微笑む。
芋羊羹を食べながら、正直になぜ彼に妊娠を言えなかったのかを話した。夕べ聞いた航輝さんと許婚の女性の話もすべて。
三年前、消えた私を探したという彼の言葉は信じている。
指輪の保証書の日付がなによりの証拠だ。
彼の気持ちはうれしいし、なにも考えずに心だけで突き進めるなら、迷わずプロポーズに応えたい。
でも、簡単に決めていいのか。



