彼の胸の中で、抱き寄せられたまま、また涙が溢れそうになる。彼が本当に探してくれたのがわかるから。
「どんなに恋しかったか」
頬を包み込まれ。甘い声で囁かれたらもう――。
重ねた唇が眠っていた記憶を呼び覚ます。
「ずっと会いたかった、茉莉。さっきも言ったが、大変だっただろう。ふたりの子を育てるのは」
キスってこんなに幸せな気持ちになれるんだって、震える心が教えてくれる。
抱き寄せる力強さは、ずっと踏ん張ってきた意地みたいなものを溶かしてしまう魔力があって、見つめられると今すぐ返事をしてしまいそうになる。
ずっとここにいて。
もう帰らないでと、心で叫んだ。
想い出に蓋をしていただけで、私はずっと忘れらずにいた。このキスも強さも、なにもかも。
初めての恋なのに最後の恋だと思っていた。こんなふうに誰かを愛するなんてできない。それくらいあなたは私の愛のすべてだったから。
それなのに。
「どんなに恋しかったか」
頬を包み込まれ。甘い声で囁かれたらもう――。
重ねた唇が眠っていた記憶を呼び覚ます。
「ずっと会いたかった、茉莉。さっきも言ったが、大変だっただろう。ふたりの子を育てるのは」
キスってこんなに幸せな気持ちになれるんだって、震える心が教えてくれる。
抱き寄せる力強さは、ずっと踏ん張ってきた意地みたいなものを溶かしてしまう魔力があって、見つめられると今すぐ返事をしてしまいそうになる。
ずっとここにいて。
もう帰らないでと、心で叫んだ。
想い出に蓋をしていただけで、私はずっと忘れらずにいた。このキスも強さも、なにもかも。
初めての恋なのに最後の恋だと思っていた。こんなふうに誰かを愛するなんてできない。それくらいあなたは私の愛のすべてだったから。
それなのに。



