双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 だから、私の痛みをわかってくれたのかもしれないと、ふと思った。

「茉莉」

 彼はふいに手を伸ばし、私の頬に触れる。

「三年前。彼女の件をはっきりさせてから、君にあらためて気持ちを伝えるつもりだったんだ。いずれは結婚したいと」

 えっ、結婚?

 真剣な瞳に見つめられ、目が離せない。

「君と出会って気持ちがかわったんだ。――茉莉。俺は君と結婚して、君の夫になり子どもたちの父親になりたい」

 驚いて息を呑む。

 そんなふうにはっきり言われるとは、夢にも思ってもいなかった。しかも三年前から遡ってだなんて。

「で、でも――」

「返事は今すぐじゃなくていいよ」

 にっこりと微笑んだ彼は私の手を離すとソファーを振り返り、小さな紙バッグを差し出した。

「これは君にプレゼント」

 紙バッグのロゴマークでわかる有名宝石店 『X(クロス)ビジュー』。

「開けてみて」

 大きく息を吸い、高鳴る胸の鼓動を押さえながら中の包みを取り出す。