双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 にっこりと微笑む彼に、なにから言ったらいいんだろう。

「そんなにたくさん……、ありがとう、ございます」

 結局お礼しか言えないまま、二階に着いた。

 ひとまず我が家に案内する。

「どうぞ」

「おじゃまします」

 玄関からまっすぐ廊下を進むと、リビングダイニングになる。

「子どもたちを連れてきます。ちょっと待っていてくださいね」

「はい。了解です」

 ソファーを勧めて彼が腰を下ろすのを見届けてから「その前に」と、決心して言った。

 揺るぎない真実だけは隠しちゃいけない。

 子どもたちに顔向けできないような、取り返しのつかない嘘はつかない。

 大福さんとの縁談は私だけの問題で、真実とは別だから。

「子どもたちの父親は、実は、あなたなんです」

 震えそうな声で伝えた。

 予想していたのか、彼は驚きもせずうなずく。表情は穏やかなままだ。

「まず、お礼を言わせてほしい」

 そう言った彼は「ありがとう」と、いったん頭を下げた。