双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 聞けば子どもたちと一緒に食べられるように、クリームシチューと温野菜のサラダを作ってくれたらしい。

 せっかくの祖母の好意だ。様子を見て誘ってみよう。

 来たとしても気が重いなら、そのときは理由をつけてすぐに帰るだろうし。

「ねえ、おばあちゃん」

「ん?」

「必要な嘘って、人生にはあるよね?」

 祖母は首を傾げ「うーん?」と考えた。

「あるんじゃない? でも、取り返しのつかない嘘だけは、やめておいたほうがいいわね」

 取り返しのつかない嘘――。

「ありがとう。わかった心に刻んでおく」

 外を見ればすっかり暗い。審判は間もなくだ。



 そして彼は予告通り、閉店前の六時半過ぎに来た。

 両手に大きな紙袋を下げている。

 昼間来たときに、祖母にオモチャを預けたにもかかわらず、またなにか持ってきてくれたのか?

 服装は黒っぽいカットソーにダークブルーのコートを羽織り、下は黒いパンツというスタイル。にこやかな笑みを浮かべている。

「いらっしゃいませ」