好意を持たれているのはわかっていたが、彼女も俺のように兄妹のような感情だとばかり思っていた。俺がそんなふうにしか見ていなかったからだろうが。
「それで」と、父がまた口を開く。
「麗華さんの嘘だと言って、湖山さんが納得すると思うか?」
俺の先輩パイロットの湖山さんの話をした。
「彼が麗華の父に話をしてくれると言ってくれた。必要となれば、もちろん俺が説明に行く。弁護士の友人もいるから心配しないでほしい」
少しの沈黙のあと、太い息を吐いた父は、ゆっくりとうなずいた。
「兄さんには電話で先に話しておいた」
パイロットの兄、朝飛(あさひ)は彼女の父湖山社長の率いる株式会社ベンタスジャパン航空にいる。もしかすると仕事がしづらくなるかもしれない。麗華の捨て台詞も気になった。
俺のせいでと思うと申し訳なかった。
「気にするな。もとから朝飛は退職を考えてる。問題はない」
隣で母が微笑む。
「私も心配はしていたのよ。あなたがなにも言ってこないから。ただ――」
「それで」と、父がまた口を開く。
「麗華さんの嘘だと言って、湖山さんが納得すると思うか?」
俺の先輩パイロットの湖山さんの話をした。
「彼が麗華の父に話をしてくれると言ってくれた。必要となれば、もちろん俺が説明に行く。弁護士の友人もいるから心配しないでほしい」
少しの沈黙のあと、太い息を吐いた父は、ゆっくりとうなずいた。
「兄さんには電話で先に話しておいた」
パイロットの兄、朝飛(あさひ)は彼女の父湖山社長の率いる株式会社ベンタスジャパン航空にいる。もしかすると仕事がしづらくなるかもしれない。麗華の捨て台詞も気になった。
俺のせいでと思うと申し訳なかった。
「気にするな。もとから朝飛は退職を考えてる。問題はない」
隣で母が微笑む。
「私も心配はしていたのよ。あなたがなにも言ってこないから。ただ――」



