双子パパは今日も最愛の手を緩めない~再会したパイロットに全力で甘やかされています~

 母はほくほくしながら早速買い物に出かけた。

 考えてみればちょうどいい機会だ。

 麗華との関係をはっきりと父にも直接にも伝えておこう。

 時間ができたところで、ネットで二歳児について調べ、通販サイトで子ども向けの手土産になりそうなものをチェックしたりするうち、瞬く間に時間は過ぎていった。

 父は七時前に帰ってきた。

 もとから寡黙な人なので「来ていたのか」と一瞥しただけだ。

 それでも飛行機の話になると口は軽くなる。パイロットを引退した今でも興味は変わらないようだ。

 先日あったロンドンでのタイヤのバースト事件について、ひとしきり会話が弾んだ。

「パンクか。一本だけなら問題はないが二本とは。それはさぞ肝が冷えただろうな」

「うん。胴体着陸なんて誰も好んではしたくはないからね。滑走路は閉鎖されてダイヤは乱れたけど、それだけで済んだ」

「ああ。まあ無事に着陸できてよかった」

 話をしている間に食欲をそそる匂いがしてきた。

「さあ、食べましょう」